本当は怖い急性アルコール中毒

急性アルコール中毒はアルコール飲料を短時間に過剰摂取した場合に発生する疾患で、通常の酔っぱらった状態を超えて、意識障害や昏睡を起こし重症の場合には血圧の低下や呼吸が抑制され死に至ります。


原因としては飲酒して摂取されたエタノールは肝臓によって、アセトアルデヒドに代謝されアセトアルデヒド変換酵素によって酢酸に分解されます。しかしこの分解能力には個人差があり、分解能力が弱い人(お酒に弱い人)は少量の飲酒でも急性アルコール中毒が起こる可能性が有ります。
特に、買取した焼酎を一気飲みした場合に酒が回って救急車で運ばれるケースが後を絶たないです。

治療法は軽症でしたら体温が低下しないように毛布で温めて注意して観察していれば自然回復します。
重症の場合は昏睡時には気管内挿管や人工呼吸が必要となり、胃洗浄によってアルコールを取り除く場合も有ります。

急性アルコール中毒はその中毒症状の他にも歩行困難に伴う転倒リスクや、飲酒による脱水・急激な血圧低下で脳梗塞を引き起こす可能性もあります。ですので酔っ払ってるだけと思わず、異変を感じた場合には周囲の人が救急に連絡して医師の診察を仰ぐ必要がある怖い病気なのです。